日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol. 34

1. 1月開催「ヘルスケアIT2019」で斎藤先生・曽我代表理事が講演
2.〔新連載〕「PXとわたし」第1回 古川幸治さん
3. 今後の予定

1.1月開催「ヘルスケアIT2019」で斎藤先生・曽我代表理事が講演


2019年1月23~24日に東京ビッグサイトで開催する「ヘルスケアIT 2019」で、日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会世話人の斎藤恵一先生(国際医療福祉大学教授)と曽我香織代表理事が講演します。

 

今回で4回目となる「ヘルスケアIT 2019」は国内最大級のヘルスケア×ITイベント。優れた技術を持つスタートアップ企業、大手ITベンダー等が出展する展示会と、ITの活用事例、運用・取り組みのノウハウなどキーパーソンを招いて開催するセミナーを通じ、来場者のIT活用の取り組みの推進を支援しています。

斎藤先生と曽我代表理事によるセミナーは23日13時~、「患者中心の医療を実現するPX~データ活用と医療サービスの質改善に向けて」をテーマに話します。前橋赤十字病院で行われたPXサーベイの分析結果と、得られたデータをどのように活用できるのか、さらに医療サービスの質改善に向けてどのようなアクションがあり得るのかをご紹介します。

 

2人の話を聞きに、ぜひ足をお運びください。今話題のAI、IoT、VR、ビックデータ分析をどのように医療や介護業界に活かしていくのかなど、最先端の取り組みに触れられるイベントでもあります。

詳しくは下記リンクをご覧ください。

https://care-show.com/healthit/

 

2.〔新連載〕「PXとわたし」第1回 古川幸治さん


今回から新連載がスタートします。日本PX研究会の研究会員に、PXについて、それぞれの考えや思いを語っていただきます。一人ひとりの語りから、いろんなPXが見えてくると思いますのでお楽しみに。

 

トップバッターはPX研が誇るIT担当、古川幸治さんです。第1回PXフォーラムで好評だった、会場からの声をチャット形式でライブで紹介するシステムは古川さんのアイデアによるものでした。

☆PX研究会との出合いと、勉強会に参加して思うこと

PX研究会との出合いは2017年4月の「ヘルスケアIT2017」で曽我さんの講演を聞いたのがきっかけです。その後、曽我さんよりPX研究会の話を聞き、当院の患者満足度向上につながると思い、研究会に参加をさせていただくことにしました。

勉強会に参加して思うことは、医療にかかわるいろんな職種の方や他医療団体(企業)の 方の意見や取り組みなど聞くことができ、自分の病院での活用などを考える機会ができるようになりました。

 

☆わたしのPX体験(自院での取り組み、患者としての経験など)

私の勤務している病院では、「医療の質」向上を検討するプロジェクトがあります。現在はこのプロジェクトの中で、当院でも入院患者さんにおけるPXサーベイを実施する取り組みを検討しています。

当院では腰の手術をした患者さん向けに術前/術後のアンケートをとっています。以前はこのアンケートを紙で行っていたのですが、現状はiPadで入力できるようにしています。この仕組みにPXサーベイの質問も追加して、iPadによるサーベイ実施ができるように推進しています。今後は患者情報と紐づいた分析などもできればいいと考えています。

 

☆ PXを学ぶ前後で変わった点

患者さんが満足するのに必要な要素として治療成績はもちろんですが、患者さんが入院中にかかわる人たち(医療従事者)との経験も大きな要素になると理解するようになりました。以前曽我さんの講演の題目にもあった、「テーラーメイド」の医療を提供できるような組織になれるよう、病院職員と協力していきたいと思っています。

 

☆PXにかかわって良かったこと・得したこと

これからの医療は、絶対に「PX」という考え方が必要になってくると思います。そのPXに関する取り組みに自分がかかわれているというのは、自院の「医療の質」を向上させるのためにも絶対に役に立つものと思うので、大変よかったと感じています。

 

PXとは?

患者さんが、その医療機関を評価するための指標だと思います。 また、今後は患者さんが医療機関を選定するための一つの指標になるものだとも思います。

 

☆自己紹介:

1969年神奈川県生まれ。1992年東海大学工学部電子工学科卒。 メーカーのSE業務を経て、2012年から医療法人財団岩井医療財団に勤務。 現在は岩井医療財団のIT、広報の責任者として従事。

 

3. 今後の予定


今年最後の勉強会となります。2018年の振り返り、来年に向けての活動報告などを予定しています。勉強会・忘年会は研究会員以外の方も参加可能ですので、多くの方の参加をお待ちしています。

 

第24回 PX研究会 勉強会

12月15日(土)15:00-17:00

※開催時間が通常と異なりますのでご注意ください。また、忘年会の参加を希望される場合はその旨ご連絡ください。

場所:株式会社イトーキ SYNQA 2F

 

「PXフォーラム2018のアンケート結果」  九州医療センター 小児外科医長 西本 祐子
「PXサーベイのiPad入力システムについて」岩井医療財団 システム課・広報課課長 古川 幸治
「2019年日本PX研究会の展望」      日本PX研究会 代表理事 曽我 香織
「1年の振り返り」            公立昭和病院 事務局総務課担当課長 笹野  孝
「2019年の抱負」

※内容は現時点での予定。変更する場合があります。

17:00-忘年会

会費:1000円(研究会員は無料)

 

 

※【お知らせ】日本PX研究会について※
年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

編集部から



先日訪れた病院でスタッフと昼食をいただいたところ、あまりの美味しさに感動しました。普段はほとんど食べない生野菜も完食。病院における食のエクスペリエンスは重要ですね。(F)