日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol. 38

1. 第24回勉強会を開催!
2.〔連載〕「PXとわたし」第5回 松本和樹さん
3. 今後の予定

※次号メールマガジンは1月10日(木)の発行となります

1.第24回勉強会を開催!


日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会では12月15日(土)、年内最後となる第24回勉強会を開催しました。

 

国立病院機構九州医療センター・小児外科医長の西本祐子先生が、11月に開催した第1回PXフォーラムのアンケート結果を報告しました。フォーラム会場で参加者に記入いただいたものを西本先生がまとめたものです。

フォーラムには113人からの申し込みがありました。アンケートの回収率は67%です。

参加した理由として、PXに興味があるという回答が圧倒的に多かったこと、フォーラムを通してPXへの理解が深まったという声が多数寄せられました。来年11月に開催予定の第2回PXフォーラムについては、「必ず参加する」を「できれば参加したい」が上回ったことから、医療機関でPXを必要とする環境をどうつくっていくかなどが課題として挙げられました。

 

岩井医療財団システム課・広報課課長の古川幸治さんからは、PXサーベイのiPad入力システムについての提案がありました。

日本PX研究会がつくった日本版PXサーベイは現在、紙ベースでの記入となっています。集計に手間がかかることから電子化できないかを模索しており、古川さんが自院で使用しているアンケートのシステムをアレンジして使用することを、具体的な操作例をもとに説明しました。

 

曽我香織代表理事は、「2019年日本PX研究会の展望」として、研究会が認定する初の呼称資格である「PXE」の認定者の増加や、「PXアワードの実施」「分科会の活性化」など来年の活動のビジョンを話し、研究会メンバーで共有しました。

 

恒例となった公立昭和病院・事務局総務課担当課長の笹野孝さんの「1年の振り返り」で大いに盛り上がりつつ、勉強会は終了。日本PX研究会にとって2018年は大きな飛躍の年となりました。来年もさまざまな研究会の活動を通し、PXの認知度をさらに高めていきたいと思います。

第24回勉強会の最後にMX(Member eXperience)リーダーの笹野孝さん(右)に研究会メンバーから賞状を渡しました。曽我香織代表理事の手に注目!

 

2.〔連載〕「PXとわたし」第5回 松本和樹さん


第5回は、日本PX研究会の運営をサポートしてくれている松本和樹さんです。勉強会にも参加し、フレッシュな視点をもたらしてくれました。就職後も、研究会にかかわってもらえることを期待しています。

 

☆PX研究会との出合いと、勉強会に参加して思うこと
曽我さんの会社でインターンをしていたのがきっかけで、PX研究会の存在を知りました。将来、医療分野にかかわりたいと考えていたため、知識を広げる良い機会になると思い、勉強会に参加したのが研究会との出合いでした。勉強会に参加し、日本の医療の課題や、最先端の取り組みを生で知ることができ、ありがたい限りです。

☆わたしのPX体験(自院での取り組み、患者としての経験など)
私は、昔喘息を患っており、2回ほど入院したこともあります。状態が悪化した際に、病院によく吸引しにいっていたのですが、かかりつけの病院の看護師さんがいつも優しく接してくれたのを今でも覚えています。

☆ PXを学ぶ前後で変わった点
それまでは漠然と医療分野にかかわりたいという想いしかありませんでしたが、研究会を通していろいろな知識を知ることができ、医療分野に関わることのイメージがより具体的に持てるようになりました。

☆PXにかかわって良かったこと・得したこと
医療についての知識が増えたことはもちろんですが、医療関係者の方と直接かかわる機会を持てたことが一番良かったことだと思っています。普通に学生生活を送っていてもかかわることのできなかった方たちばかりなので、貴重な経験だと感じています。

PXとは?
医療サービスを可視化できるものだと思います。患者さんが自らの意思で良い医療を選択するためには、必要不可欠なものなのではないかと感じています。

 

☆自己紹介:

早稲田大学商学部4年生

3. 今後の予定


新春の1月19日に第25回勉強会を予定しています。サーベイ結果をどう改善につなげるかなど、2019年のトピックとなりそうなテーマの話も予定しています。勉強会は研究会員以外の方も参加可能ですのでぜひご参加ください。

 

第25回 PX研究会 勉強会

1月19日(土)13:30-15:30

場所:株式会社イトーキ SYNQA 2F

「PX概論」
「PXサーベイの結果を医療サービスの改善につなげる」
「働く環境から考えるPCD(Patient Centered Design)とは」株式会社イトーキ 能勢 恵嗣

会費:勉強会参加費 1000円(研究会員は無料)

 

 

※【お知らせ】日本PX研究会について※
年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

編集部から


年の瀬となり2018年を振り返ると、初のPXサミット開催などもあって、後半はあっという間に駆け抜けていった気がします。充実した、とても幸せな1年でした。来年も研究会を通して多くの方にお会いできるのを楽しみにしています(F)