日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol.218

1.PXサーベイの分析レポート提供します!
2.PX関連WEBセミナー
3. 今後の予定

1.PXサーベイの分析レポート提供します!


日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会ではこれまで、英国版のPXサーベイを無料で提供してきました。このほど米国版PXサーベイの分析レポートの提供サービスを開始しています。

 

「米国版」は当研究会世話人の東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター講師の青木拓也さんがCMS(Center for Medicare and Medicaid Services;メディケア・メディケイドサービスセンター)の承認のもと開発した、病院の入院患者向けのPXサーベイであるHCAHPS(Hospital consumer Assessment of Healthcare Providers Systems;エイチキャップス)日本語版の設問票を利用。

所定のCSVファイルに結果を入力、提出いただければ、当研究会が作成した分析結果レポートをお渡しいたします。PXスコア、自院の強み・弱みを把握でき、優先して改善すべきポイントがわかります。有料サービスとなります(16万5000円)。

 

「英国版」は当研究会が開発した、「日本版PXサーベイ」です。英国NHS(National Health Service;国民保健サービス)が実施しているPXサーベイをNHSの許可を得て翻訳。因子分析およびバック・トランスレーションを行っています。特徴としては医療制度が日本と類似しており、設問数は60あることからPX(Patient eXperience;患者経験価値)についての詳細な回答を得ることが可能です。設問票は無料で提供しています。院内での利用を希望される方に説明書・注意点のマニュアルをつけてお渡ししています(ご利用には同意書の提出が必要です)。

 

「米国版」「英国版」それぞれの概要および利用申し込みは下記リンクからお願いします。

Link:https://www.pxj.or.jp/pxsurvey/

 

 

2. PX関連WEBセミナー


一般社団法人医療の質・安全学会の患者・市民参画推進委員会が主催するPX関連のWEBセミナーが、10月15日(土)14:00-17:00に開催されます。当研究会の運営メンバーが登壇し、PXの概要やPXサーベイの活用策を紹介します。

 

WEB開催セミナー「これからの医療に不可欠な患者経験価値(PX)を学ぶ~患者中心の医療の実現に向けて~」はPXの実践的な活用をテーマに、講演と参加者同士のグループワーク(総合討論)を交えながらPXを学べる内容となっています。

講演は、代表理事の曽我香織さんによる「PX概論と当研究会の活動」、国立病院機構九州医療センターの西本祐子さんは「PXを指標に用いた、医療の質向上への取り組み」と題し、PXサーベイの結果を受けての改善に向けた取り組みを紹介します。岩井医療財団の古川幸治さんは、法人の稲波脊椎・関節病院で実施しているiPadによるPXサーベイの実践に触れます。

 

「PXの活用の方策や課題について」をテーマとした総合討論は、じっくりとPXについて話し合う絶好の機会です。PXに関心のある方であればどなたでも参加できます。参加料は3000円。10月7日(金)締め切りとなります。下記リンクから申し込みください。みなさまの参加をお待ちしています!

Link:https://supportoffice.jp/pxe1015/

 

 

 

3. 今後の予定


日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会では、「第5回PXフォーラム」を12月10日(土)14:00〜17:00に開催します。テーマは、「各国の取り組みから学ぶ ~グローバルにおけるPX~」。フランス「French Patient Experience Institute」のCEOであるAmah Koueviさんによる特別講演をはじめ、PXEの第3期生が各医療機関での取り組みを紹介します。参加料は会員は無料、非会員は3000円です。

詳細および申し込みは下記リンクからお願いします!

Link:https://www.pxj.or.jp/pxforum2022/

 

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「患者・家族メンタル支援学会 第6回学術総会」が11月12日、東海大学医学部松前記念講堂(神奈川県伊勢原市)で開催されます。PXをテーマにしたシンポジウムでは、日本PX研究会のメンバー、関係者などが登壇します。登壇者およびテーマは次の通りです。

 

1.医療の質とペイシェント・エクスペリエンス

青木拓也(東京慈恵会医科大学総合医科学研究センター臨床疫学研究部)

2.日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会の活動

曽我香織(日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会)

3.新型コロナ・パンデミックにおけるペイシェント・エクスペリエンス

小坂鎮太郎(練馬光が丘病院総合診療科)

4.ペイシェント・エクスペリエンスとコーチング

出江紳一(東北大学大学院医工学研究科リハビリテーション医工学分野)

 

当研究会理事で、学会長を務める東海大学医学部内科学系血液・腫瘍内科学教授の安藤潔さんによる教育講演「医療と対話」をはじめ、PXの学びにつながる内容となっています。

詳細は学術総会ホームページからご確認ください。

http://smspf.org/6th/index.html

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※【お知らせ】日本PX研究会について※

年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

 

編集部から


美容に疎いので縁がない場所ですが、仕事で併設のカフェを利用した時にいただきました。「Beautiful Journey」のパスポートという仕掛けとデザインが素敵です。(F)