日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol. 48

1.米のPXサミット開催情報が解禁!
2.〔連載〕「PXとわたし」第15回 安藤潔さん
3. 今後の予定

1.米のPXサミット開催情報が解禁!


世界でも最高峰の医療ケアを提供している米オハイオ州のクリーブランドクリニックが毎年主催しているPXサミットの情報が解禁されました。

 

クリーブランドクリニックはPXを最も推進している医療機関の一つで、毎年PXサミットを開催しています。その規模も大きく、毎年世界中からPXに関心がある医療関係者を動員しており、日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会の曽我香織代表理事も毎年参加しています。

今年は記念すべき10回目の開催です。ITを通じて医療界の方向性や技術の向上を目指す組織であるHIMSS(The Health Care Information and Management System Society) も、共同で主催者となっています。また、米国政府から業務委託を受けPXサーベイの分析などを行っているPRESS GANEYなどがスポンサーになっています。昨年はマイクロソフト社もスポンサーとなっていました。

サミットでは基調講演や多様なワークショップ、世界中からの参加者と交流できるネットワーキングタイムなどが設けられており、医師や看護師はもちろんのこと、PXに関心のある医療政策者や企業などの参加者が患者と家族のウォンツと質、安全性、理想的な患者の経験を築くために、深く考える機会となります。

開催日は5月13~15日で、料金は日本人参加者だと3月末までに申し込めば550ドルと、去年の750ドルに比べてかなりお得となっています。以下のURLから申し込みができるのでご興味のある方はぜひエントリーしてみてください。

http://www.empathyandinnovation.com/cleveland/2019

 

2.〔連載〕「PXとわたし」第15回 安藤潔さん


第15回目は、日本PX研究会理事の安藤潔さんです。東海大学医学部血液・腫瘍内科教授で、がん患者さんと向き合ってきた知見は当研究会の道しるべとなっています。

 

☆PX研究会との出合いと、勉強会に参加して思うこと

「患者中心」という概念が調査票の項目を見ながら具体的になった。同様の志をもった仲間に出会うことができて嬉しかった。

☆わたしのPX体験(自院での取り組み、患者としての経験など)

相手からナラティブを引き出すこと。そのことの力について。

☆ PXを学ぶ前後で変わった点

「経験」「体験」という言葉には「疾患受容」につながる深い意味も含まれる。そのような観点からは、現在の設問項目は表層的なものしか拾えていないと考える。今後はこのような項目も加えていきたい。

☆PXにかかわって良かったこと・得したこと

他の医療機関の仲間とつながることができたこと。

 

☆自己紹介:

30年間がん領域の診療・研究・教育をしてきました。コーチングというコミュニケーション理論を医療領域で普及させていきたいと思っています。

 

3. 今後の予定


今週末、16日(土)に第26回勉強会を開催します。日本版PXサーベイの最新の取り組み状況の発表など、今回も充実した内容となっています。多くの方の参加をお待ちしています。

 

第26回 PX研究会 勉強会

3月16日(土)13:30-15:30

場所:株式会社イトーキ SYNQA 2F

「PX概論」

「日本版PXサーベイ分析における新手法の提案」 斎藤恵一 国際医療福祉大学 教授

「日本版外来PXサーベイ 改善に向けて」 西本祐子 国立病院機構九州医療センター 小児外科医長

会費:勉強会参加費 1000円(研究会員は無料)

 

※【お知らせ】日本PX研究会について※

年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

編集部から

最近はいろいろな方の影響を受けて朝活をしています。特に朝起きて何をするか決まっているわけではないのですが、最近の自分の中でのはやりはゴルフと筋トレです。それと地元にとても有名なパン屋さんがあるので食べに行ったりしています。早起きすると一日の充実度が違うので継続していきたいですね(T)