日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol. 41

1. 第25回勉強会開催/会員専用ページがオープン!
2.〔連載〕「PXとわたし」第8回 講内源太さん
3. 今後の予定

1. 第25回勉強会開催/会員専用ページがオープン!


1月19日に第25回勉強会を開催しました。

 

昨年11月開催のPXフォーラム以降、ありがたいことにPXや日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会に興味をもっていただく方が増えています。この日の勉強会も初参加の方が多かったこともあり、自己紹介をしたうえで安藤潔理事がPXの概論を紹介しました。

欧米の病院ではPXが経営トップの重要課題となっていること、PX向上が医療の質向上に寄与していることを説明。またPS(Patient Satisfaction;患者満足度)とPXとの違い、日本の医療界における今後のPXニーズについてもデータや資料を示しながら話しました。

研究会員の株式会社イトーキの能勢恵嗣さんからは、PCD(Patient Centered Design;患者中心のデザイン)に基づいた病院デザインについての発表がありました。患者だけでなくスタッフが働きやすい環境づくりに取り組むことでスタッフのやりがい、モチベーションアップにつながり、結果として生産性向上をもたらすというEX(Employee eXperience)を視野に入れた病院づくりをいかにしていくのかを、事例をもとに説明しました。

「PXサーベイの結果を医療サービスの改善につなげる」をテーマにした曽我香織代表理事の発表では、日本版PXサーベイの設問からの改善策の見つけ方、イギリスとアメリカでのサーベイ結果を受けての改善に向けた取り組みの現状を報告。「PXを改善し、PS向上につなげるためのフレームワーク作成を日本PX研究会として取り組んでいきたい」と話しました。

PXサーベイの結果から自院の課題とその改善につなげる設問を見つけるグループワーク。和気あいあいと楽しみながらアイデア出しを行いました!

 

勉強会に関連するインフォメーションです。日本PX研究会会員限定のページがオープンしました。
下記より、勉強会の資料閲覧や会員限定情報を公開しております。
なお、閲覧にはパスワードが必要となります。会員の方で、パスワードがご不明の方がいらっしゃいましたら、お名前とご所属を添えてinfo@pxj.or.jpまでお問い合わせください。

会員専用ページ

2.〔連載〕「PXとわたし」第8回 講内源太さん


連載第8回は 講内源太さんです。理学療法士であり、PX研究会の“体操のお兄さん”。若手メンバーとして研究会を盛り上げてくださっています。

☆PX研究会との出合いと、勉強会に参加して思うこと

出合いは、2017年の医療マネジメント学会でした。自事業所の利用者満足度調査の結果、改善へのステップを発表したのですが、自事業所の取り組みに物足りなさを感じておりました。そこで、他の発表を聞きに回っていた時にたまたまPXに出合いました。 その後、在宅分野でも取り組むことができるのではないかという手応えを感じ、引き続き、参加しております。 本当に個性的なメンバーが多く、毎度楽しく、勉強させていただいております。

☆わたしのPX体験(自院での取り組み、患者としての経験など)

 子供が喘息で入院をしていたのですが、病状が安定しない中、夜間も含めて、親の不安を解消してくださる看護師、医師の処置、対応に感服したことがあります。 また、入退院の手続き等も気持ちがこちらの穏やかでない中、丁寧に説明いただきました。

☆ PXを学ぶ前後で変わった点

一つひとつの業務に対して、細分化して考えるようになりました。その中で、どのように対応していくことが目の前の方にとってベストなのかを常に思考として持つようになりました。

☆PXにかかわって良かったこと・得したこと

一番はメンバーに出会うことができたことです。一期一会ではないですが、自身の医療者としての振り返りを常にさせていただける場です。 得したということではないですが、PXを勉強すればするほど、在宅分野を変えられるのでは?!という思いがどんどん強くなっています笑。

PXとは?

病院や医療機関、介護事業所を利用される方、そのご家族が中心となる絵を描くための思考過程ではないでしょうか。

 

☆自己紹介:

埼玉県出身の浦和レッズ&埼玉西武ライオンズのファンです。スポーツは剣道を高校まで(三段)、それ以降はフットサルを趣味としてまいりました。怪我をしたことを契機に、理学療法士を目指し、縁あって、在宅分野にて働いております。 専門分野を活かし、体操のお兄さんとして、研究会でも認知して頂けるよう、今後も頑張ります! さらには、体操することの価値も普及し、医療・介護従事者のコンディショニングも整えて行きたいです。

3. 今後の予定


第26回勉強会は3月16日(土)13:30-15:30の開催です。

 

第26回 PX研究会 勉強会

3月16日(土)13:30-15:30

場所:株式会社イトーキ SYNQA 2F

「PX概論」
(調整中)「日本版PXサーベイ分析 実例紹介」

会費:勉強会参加費 1000円(研究会員は無料)

 

※【お知らせ】日本PX研究会について※
年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

編集部から


水戸芸術館で開催していた中谷芙二子さんの展示を滑り込みで見に行きました。水霧が噴射され、みるみる包まれていくインスタレーションは心身を霧に委ねる感覚が心地よかったです(F)