日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会メールマガジン/Vol. 32

1. 「PXアワード2019」「PXE養成講座第1期生」募集開始!
2.〔連載〕各国のPXサーベイ番外編~EUにおけるPXと満足度の関係(前編)~
3. 今後の予定

1. 「PXアワード2019」「PXE養成講座第1期生」募集開始!


日本ペイシェント・エクスペリエンス研究会では現在、「PXアワード2019」と「PXE養成講座第1期生」を募集しています。

 

PXアワードは、「こんな医療機関がもっと増えたらいいのに!」と思われるような、PXの高い医療機関を選出するものです。

 

条件は次の通りです。

☆患者・患者家族・医療者・企業人……誰でも投票可能です

☆自分が実際に行ったことのある、人に勧めたい医療機関

☆日本にある医療機関であれば規模・形態・地域は問いません

投票は、日本PX研究会のホームページで受け付けていて、来年11月2日開催の第2回PXフォーラムで発表します。ぜひ多くの方にお勧めいただき、一票を投じてください。

PXアワード2019

 

当研究会が認定する初の呼称資格であるPXE(Patient eXperience Expert)の資格取得に必要な養成講座を来年5月以降、東京で開催。医療現場や職場で、PXを向上させる旗振り役として、講演会などでPXを広める演者として活動いただける人材、PXEを養成します。

 

PXE取得のメリットとしては、①PXを体系的に学習でき、現場に活かせる、②患者満足度向上のための施策が手に入る、③PXの向上に取り組む仲間づくり、ネットワークが広がる――などがあります。

受験要件は、①当研究会会員、②養成講座を1回以上受講、③養成講座を全課程修了、課題を提出――の3つ。患者視点の医療サービス提供を実現したい方であれば、どなたでも受験可能です。

PX概論、患者視点のコミュニケーションなどを学ぶ養成講座は全5回、1回につき2.5時間。毎回課題を提出いただきます。

詳細については、当研究会ホームページをご確認ください。

PXE(PXExpert)認定資格

 

2. 〔連載〕各国のPXサーベイ番外編~EUにおけるPXと満足度の関係(前編)~


海外のPXサーベイを紹介する連載もあと2回となります。番外編として、EU加盟国の医療システムとPXとの関連性についての調査を取り上げます。

 

アメリカやヨーロッパでは、質の高い医療提供をするうえで、患者満足度はますます重視されています。しかし、満足度の研究では普遍的な測定ツールがなく定義があいまいになっていました。患者が受けた医療サービスおよび質に関する満足度、医療システム自体に対する満足度という2つの「満足度」の視点が重要とし、注目されたのがPXです。

PXは国や期間が異なる医療システム間で満足度を比較することができる一方で、PXと自国の医療システムへの満足度の関係性はクリアになっていませんでした。

 

そういった背景をもとに、調査ではWHOが2002~2003年に71カ国で実施した世界保健調査のうち、2003年の21のEU加盟国に焦点を当てて、PXと満足度との関係性を調べています。サーベイは電話による聞き取りで行われました。

調査結果では、PXは自国の医療システムに対する満足度と有意差があるとしています。ここでクイズです。医療システムに対する満足度の決定要因として、PXが占める割合は次のうちどれでしょうか。

1.10%

2.30%

3.50%

 

答えと調査結果の詳細は、次号にて紹介します。

 

3. 今後の予定


今年最後の勉強会となります。2018年の振り返りのほか、来年に向けての活動報告などを予定しています。終了後の忘年会は、研究会員以外の方も参加可能です。

 

第24回 PX研究会 勉強会

12月15日(土)15:00-17:00

※開催時間が通常と異なりますのでご注意ください。また、忘年会の参加を希望される場合はその旨ご連絡ください。

場所:株式会社イトーキ SYNQA 2F

 

「PXフォーラム2018のアンケート結果」  九州医療センター 小児外科医長 西本 祐子
「2019年日本PX研究会の展望」      日本PX研究会 代表理事 曽我 香織
「1年の振り返り」            公立昭和病院 事務局総務課担当課長 笹野  孝
「2019年の抱負」

※内容は現時点での予定。変更する場合があります。

17:00-忘年会

会費:1000円(研究会員は無料)

 

 

※【お知らせ】日本PX研究会について※
年会費は5000円となります。また、法人会員も受け付けております。詳しくはこちらをご覧ください。

 

編集部から


4年ぶりに上海蟹を、大好きなお店で食べました。店を仕切っているマダムはご高齢だけど変わらず元気で、話も楽しく、つい食べすぎ飲みすぎに……。今年の上海蟹はやや淡白な味でしたが、時季の食べ物っていいですね。幸せなひと時でした。(F)